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品質向上のためにできること

品質と安全と効率

ゴムスポンジ製造において私たちが考える時、お客様の為には「品質」、働いている人間の為には「安全」、会社の為には「効率」といった3本柱があります。しかし、なによりまずは自分たちの求める品質をきちんと定義した後ではないと効率も意味がありません。例えば製造効率を考えるときに、私はIE(インダストリアルエンジニアリング)の発想をベースに考えます。早い人はどういう仕事をしてるのか、資源をどの工程に投入していくべきか、安全性のリスクヘッジはできているかなど。これらは全て、品質を向上させていくための手段となります。

「やってみること」で見えてくること。

工程人員の調整にも試行錯誤がありました。例えばある工程では、昔は4人で仕事をしていました。私自身もその工程で仕事をしていた事がありましたが、そのうちここは2人でも出来るんじゃないかと思い、実行してみました。スタッフも最初は体制が変わる事に戸惑いもありました。しかし、この工程だけを割り切って捉えてみると、製造率は8割程になるけれど、2人でできる。そうしたら残り2人は別のことができます。ただ問題がなかった訳ではありません。4人だと新しい人への仕事の継承がきちんとできていましたが、2人だとそれが十分にできない。結局この工程はある時期は3人にし、継承ができる余裕を作るといった体制に落ち着きました。様々な効率化や最適化は、やってみる事でしか見えて来ないのだと思います。

機械に仕事をさせる

実際にゴムの原材料をゴムスポンジにしていくという仕事の中で、素材に直接アプローチしていっているのは機械です。人間がゴムの上で足踏みして練っているわけでも、手でこねているわけでもないんです。全て機械です。ただその機械が全自動ではない。そこにヒトが介在しているわけです。要は、どれだけ機械に仕事をさせられるか。機械に仕事をさせられる人は、いい仕事をしているということです。割り切った考え方かも知れませんが、人間が汗を流してもゴムには関係ないんです。

様々な試み、経営方針の模索、そして宮原ゴムという会社を問われれば、全てこの言葉につきます。

品質向上のために安全と効率を突き詰める。

宮原ゴム工業株式会社 宮原良信