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国内唯一の製造|連続気泡ゴムスポンジ

表面の粗さが作りだす洗浄性と、ヘタリの少なさが特性

ウレタンに取って代わられた

当社が創業以来作ってきた「独立気泡」というのは戦後の技術なんですが、この連続気泡は、聞いたところによると、少なくとも戦前からあった技術のようです。昔はソファの中にも使われていたりして、多くの用途があったんですが、それがウレタン、食器洗いのスポンジに代表されますけど、これの出現によって、ほとんどが取って代わられてしまった。今残っているのは、どうしてもウレタンではまかなえない用途ということになります。

コンクリートの洗浄、靴のかかと部分のクッション…

ウレタンでまかなえない部分、特性というのは、大きく分けると2つ。まずは表面の粗さが作りだす洗浄性です。普通の食器を洗うにはウレタンでもいいんですが、コンクリートなどを洗う際には連続気泡のゴムスポンジが使われます。もうひとつは、ヘタリの少なさ。例えば、靴のかかとの部分に入っていたりします。これも、ウレタンだとヘタリが大きく、すぐに潰れてしまうんですね。ビールサーバの管の内部を洗うスポンジにも連続気泡ゴムスポンジが使われるんですが、これなどは2つの特性がなせる技でしょうね。

最後の1社から、当社が技術を引き継ぐ

用途が少なくなるということは、作る企業も少なくなるということです。諸々の経緯についてはここでは省きますが、最後の1社となった連続気泡ゴムスポンジメーカーから、当社はその技術を引き継ぎました。手前味噌になりますが、現代では当社だけなんです。連続気泡を作ることができるのは。これだけでも十分にオンリーワンなのですが、できることなら、「独立気泡」の技術を連続気泡に活かしてみたい。今まで交わることのなかったそれぞれの技術をミックスして、新しい何かを作ってみたい。そんなふうに考えています。

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